アメリカの シリア政策の失敗 イランラジオより

ナジャフィー解説員

アメリカの政府高官が、アメリカの

シリア政策の失敗を認めています。アメリカの政策は これまで、アサド大統領が率いる、シリアの 民主的な

政治体制の崩壊を目指したものでした。

 

シリア政府がテロリストに対し、政治や軍事の面で次々に成功を収めていること、シリアの

反体制派の間の対立や彼らの失敗の影響が明らかになっていること、それにより、

テロの支援者たちは、自分たちの敗北とシリアの民主政府の安定を認めざるを

得なくなっています。

アメリカのケリー国務長官は、「シリアのアサド大統領の権力が高まっている」と

語りました。ケリー長官は、5日水曜、CNNのインタビューで、「アメリカの対シリア政策は

問題に直面している」と語りました。さらに、「アメリカのシリア問題に対する外交は、

期待していた結果にはつながっていない」としています。

アメリカのクラッパー国家情報長官も、「シリアの化学兵器の廃棄に関する昨年の合意は、

シリア政府をより強力な立場に置いた」と語っています。クラッパー長官は、アメリカ議会で

このことを認め、「シリアの反体制派が、軍事力によってアサド大統領を退陣させる可能性は低下した」と語りました。クラッパー長官は、昨年9月のシリアの化学兵器廃棄に関する

合意が、なぜシリア政府の立場の強化につながったのか、その理由については詳しく説明しませんでした。

しかし、この合意の前には、アメリカのオバマ大統領が、ダマスカス郊外が化学兵器で攻撃されたことに対し、根拠のない主張を行い、シリアに対する軍事攻撃を

開始しようとしていました。クラッパー長官はまた、「シリアの新たな移行政権について外交的な合意が

存在しないことから、アサド大統領が権力に留まる可能性がある」と強調しました。

アメリカの元上院議員も、アメリカのシリア政策は滑稽なものだとしました。グラベル元上院議員は、

ケリー長官が、アメリカのシリア政策の失敗を認めたことに触れ、

「アメリカは、民間人の保護と支援の必要性について語りながら、その一方では、

テロリストに破壊的な兵器や軍備を供与し、多くのシリア国民の死傷や

難民化に加担している」と語りました。

グラベル氏は、「もしアメリカ、サウジアラビア、イスラエルが

テロリストを支援していなければ、シリアで現在のような悲劇が起きることはなかっただろう」と

述べています。

ソース：

アメリカのシリア政策の失敗