米警察の黒人射殺、妻撮影の動画公開
2016年9月23日、米南部ノースカロライナ(North Carolina)州シャーロット
(Charlotte)で、拳銃を所持していたとされる黒人男性が警官に射殺された
事件で23日、死亡した男性の妻が当時撮影した劇的な動画が公開された。
事件当時の様子は、警察のボディカメラと車載カメラでも撮影されており、
同市警察は死亡したキース・ラモント・スコット(Keith Lamont Scott)さん(43)が
警官の身の安全を脅かす様子が映っていると主張している一方で、映像の
一般公開を拒否し続けている。
スコットさんの妻、ラケイア・スコット(Rakeia Scott)さんがスマートフォンで
撮影した動画は、弁護士を通じてAFPを含むメディア各社に公開された。
黒人男性撃った女性警官を訴追
2016年9月23日、米オクラホマ(Oklahoma)州タルサ(Tulsa)で武器を持たない
黒人男性が警察官に撃たれて死亡した事件で、タルサの地方検事は、この
警官を第1級故殺の罪で訴追した。
黒人男性のテレンス・クラッチャー(Terence Crutcher)さん(40)が16日に
警官に撃たれる様子は警察車両の車載カメラや警察のヘリコプターが撮影して
いた。
タルサ検察当局のダグ・キャンベル(Doug Campbell)首席捜査官は裁判所に
提出した書類の中で、クラッチャーさんは運転席側のフロントガラスに手を
伸ばした際に撃たれ、同時に別の警官からはスタンガンの一種「テーザー
(Taser)銃」で撃たれたと述べた。
キャンベル捜査官は、口頭での命令に従わず両手を上げたまま離れようとした
させる不合理な反応を示し、過剰に反応する状態まで感情的になった」と
語っている。第1級故殺罪は有罪となれば最低でも禁錮4年が言い渡される。